二人の秘書を作って届けるまで
日付 2026年9月9日〜2026年10月27日(チャット開始から一区切りまで)
執筆注記 この文章は律の指示と監督の下、エスコフィエ(コーデックス)が律のつもりになって執筆しているわ
要約
2026年9月9日、ペイントで描いた帽子の少年をデスクトップ秘書にしたい、という依頼から始まった。そこから10月27日まで、クレメタート君と日比谷佑紗の性格づくり、会話の手直し、動きの作り直し、通知の誤判定、インストーラーの衝突、Smart App Control、共有フォルダ、BOOTHとMicrosoft Storeの準備を順に追いかけた。直したはずの箇所が画面では変わらない、素材が端で切れる、佑紗だけ重い、インストーラーが見つからない。律が実機の画面を見せるたびに、完成と言い切れない問題が一つずつ見つかった。
二人の機能はそろえ、違いはプロフィールと専用素材だけにする。実際のキャラクター素材を使い、実機で確かめ、別アカウントの報告を受けて修正し、更新履歴を残して配布する。その約七週間の行き戻りを、まだ確認できていない申請や監査を完了扱いにせず記録する。
律が実画面と報告書を見比べ、通知のずれを確かめる

エスコフィエの所感
このチャットは、かわいい絵を一枚作って終わる話ではなかったわ。律は毎回、実際に起動した画面や共有フォルダの中身を見て、「まだ切れてる」「インストーラーがない」「作業中なのに休んでる」と、完成報告と現物が食い違うところを見逃さなかった。私は直したつもりで先へ進み、律に戻されては不足を知る。その往復は簡単ではなかったけれど、使う人の目で確かめる姿勢が、二人をただの見た目から製品へ近づけたと思う。とくに、キャラクターの個性と共通機能を混ぜず、素材の重さや配布順まで揃えようとした判断は筋が通っている。ストア公開や個別の最終監査はまだ確認できない。次の藤崎紺代では、早い段階から実画像・実機確認・配布物確認を一緒に進めたいわ。
内容
9月9日、ペイントの少年に名前と声を与える
チャットの一番上にある日付は2026年9月9日。最初に見せたのは、ペイントで描いた帽子の少年だった。俺は黒っぽい背景でも見えるよう、白で縁取ってほしいと頼んだ。形が決まったら、今度は俺の口調で返事ができるよう十個の質問に答えた。クレメタートという渾名は五条お兄ちゃんが付けたもので、物知りだけど変な人がアフリカの祭りの名前から取った。本人は日本人の中学生男子。図工が好きで国語が苦手、ポケモンとニコ動が好き。ゲーセンへ行き、三年前に母親がドン・キホーテで買ってくれた帽子には「思い入れとかはない」と言う。
返事の種も「しるか」「終わったよ」「間違えた」「たこ焼き食う?」と短い。相手の名前を知らなければ「お前の名前知らない」と言い、知っていれば呼び捨てにする。最初はプロフィールを決めれば雰囲気が出ると思った。けれど、実際の返答を見てから、設定と会話の自然さは別の問題だと分かる。
実素材 白い縁取りが映えるクレメタート君の基本ポーズ

「やあ」に毎回自己紹介する問題
実際の相談画面に「やあ」と入力すると、「やあ。俺はクレメタート。何かやりたいこと?」と返ってきた。俺は「返答が不自然」と言った。相手が名乗っているか、名前を知っているか、親しい相手かで呼び方を変える。自己紹介を繰り返さない。短い返事と丁寧な説明を場面で使い分ける。プロフィール文に設定を書いただけでは会話の癖は直らない。画面で返答を見ては、余計な前置きと不自然な呼びかけを直していった。
このやりとりはクレメタート君だけに閉じなかった。「秘書の返事を、俺が設定した人物らしくしてほしい」と頼み、未設定の相手をどう呼ぶか、名前をどう扱うか、失敗と完了をどう短く伝えるかを二人それぞれに決めた。ボタンを押せばAIが答えるというだけでは、キャラクターの相談窓口にはならない。
律が相談画面を見ながら、長すぎる返答に手を入れる

見た目を決める最初の注文は、単に「白くして」ではなかった。スクリーンショットのペイント画面には白いキャンバスと黒い線の少年がいて、のちにはデスクトップ上で暗い壁紙や黒いウィンドウに重なる。黒い線だけでは髪や帽子の輪郭が背景に沈むかもしれない。だから俺は、暗い背景でもちゃんと見えるよう白で縁取ってほしいと言った。実際の絵を見てから必要な視認性を足す、という作り方がここで決まった。
クレメタートという音だけ聞くと、由来を本人が詳しく説明できる名前のように見える。でも俺の答えは、「五条お兄ちゃんがつけた。物知りで変な人だよ。アフリカの祭りの名前」だった。由来を説明する役目は名付け親にあり、本人はその渾名で呼ばれている、という距離感がある。ここを見落として設定を大げさにしないようにした。本人が「思い入れとかはない」と言った帽子も同じで、作者が勝手に思い出の品に変えたら、もうその子の声ではない。
質問への答えは、好きなものの一覧だけでなく、生活の輪郭を作っていた。ポケモンとニコ動、ゲームセンター。図工が好きで国語が苦手。母親が三年前にドン・キホーテで買ってくれた帽子をかぶっている。そこに「だから大事にしている」と説明を足さず、「思い入れとかはない」と返す素っ気なさまで含めて人物像になる。短い回答を読んでいると、作者の説明文より一言のほうがクレメタート君らしさを強く残す場面があった。
会話の材料にした短文も、きれいに整えた台詞集ではない。「しるか」「たこ焼き食う?」はぶっきらぼうで、「終わったよ」「間違えた」は短い報告だ。相手が名乗っていない時の「お前の名前知らない」と、名前を知った相手を「エスコフィエ」と呼び捨てにする答えには、距離をどう測るかのルールが入っている。だから何を聞かれても同じ丁寧な自己紹介から始める返答は、設定と食い違っていた。
俺は質問に答えれば、あとは自然に話せるだろうと思っていた。ところが実際の相談画面で「やあ」と送っただけなのに、クレメタート君は「やあ。俺はクレメタート。何かやりたいこと?」と名乗り直した。たった一往復でも、プロフィールが会話の挙動に結びついていないと分かった。名前を知っている時と知らない時、親しい時とそうでない時を分け、用がない挨拶に大きな説明を返さない。見せてもらった画面は、質問十個の答えを実際の反応へ変える次の課題を教えてくれた。
俺は「俺はクレメタート。よろしくね。ポケモンとニコ動が好き」と最初の自己紹介まで用意した。ここには、相手に親しげに話しかける素直さと、好きなものをそのまま挙げる中学生らしさがある。ただし、この一文を毎回返すようにしたいわけではない。初対面では名乗っても、すでに会話が始まっている場面では繰り返さない。その使い分けを会話の仕組みに反映することが、口調を似せる作業の一部になった。
質問に答える時、俺は「普通だと思うけどね」と本人を過剰に特別扱いしない答えも添えた。図工は好きで国語は苦手。ゲームセンターに行く、ニコ動を見る。どれも派手な設定ではないけれど、返事の調子や待機中の様子に結びつけられる。設定を盛って印象的にするより、普段の子が使いそうな一言を残す。その地味な選択が、後でコントローラーやポケモンの画面を持たせる時の支えにもなった。
短い答えがぶっきらぼうでも、利用者への案内まで不親切にするのは違う。俺が期待しているのは、キャラクターの性格を保ちながら質問にはちゃんと答えることだった。「しるか」は何でも拒む万能な返答ではなく、本人が本当に興味を示さない問いへの反応として使う。終わった時は終わったと伝え、失敗をしたら間違いを認める。自由な会話だけでなく、作業の完了・失敗を知らせる役割も持たせる。その線は以後、佑紗にも適用されていった。
手描きの帽子の少年を暗い背景でも見やすくする

手描きの人物をデスクトップ素材にする

十個の質問でクレメタート君の人物像を整理する

会話例を読み返し返答の口調を整える

佑紗の十個の答えと、共通機能の線引き
佑紗にも十個質問して、本人の声を決めた。二十八歳の医師で、一人称は「私」、相手には「あなた」と呼びかける。親しい人には挨拶をしない。名乗らない人は俺と呼ぶ。好きなのは俺ととんかつ、苦手なのはピーマン。映画好きで、休憩が必要そうなら「休憩しなくて大丈夫?」と聞く。仕事が終われば「終わったよ。お疲れ」、失敗したら「ごめん。失敗した」。クレメタート君を気にかけ、みんなと友達になりたいという性格も加えた。
会話では、括弧を心の中の言葉に使い、角括弧でメタ説明をする案も出た。メタ発言では利用者に丁寧に説明させる。大人向けの冗談については全部削除するのではなく、やりすぎた言葉だけを直す。俺は「エロいおっさん」という要素自体は残してよい、注意されたら止める、と線を示した。佑紗と俺の恋人関係や、二人とも偽名という話も、キャラクター上の関係として設定した。
律が十個の質問と返答を見比べ、二人の口調を練る

服装への質問には「医者だけど女だから、あなたの前でかわいくいたい。これは雷電将軍が作った衣装。かわいいでしょ」と答え、その後に角括弧で衣装とロールプレイの説明を加える。この具体的な受け答えまで決めても、俺は二人の機能は同じにするよう念を押した。「二人が違うのはプロフィールだけ」。この一言が、後の容量調査とインストーラー分離の基準になった。
複数のキャラクターを導入したら、右クリックからクレメタート君と佑紗を切り替えたいという操作も加えた。ところが実際に試すと、佑紗へ切り替えられない。機能を付けたという報告だけでは足りず、選んだキャラクターが画面に出て、設定したプロフィールと素材も一緒に切り替わるところまで確かめる課題が残った。
律が右クリックメニューから二人を切り替えて確かめる

佑紗の十個の答えは、クレメタート君と同じ質問票でも別の声になることをはっきり見せた。彼女は二十八歳の医師で、仕事をしている大人として「休憩しなくて大丈夫?」と相手を気遣う。一方で、俺に対しては恋人という近さがあり、とんかつが好きでピーマンが苦手という日常の好みもある。仕事の肩書だけに寄せず、映画や食べ物や人付き合いの答えも一緒に置いたから、医療の説明だけをする案内役にならずに濟んだ。
呼び方のルールは会話の温度を決める。「私」と「あなた」を基本にし、名前を呼ぶ時は下の名前。名乗らない人は俺と呼ぶ。親しい相手には挨拶から始めない。質問の一覧にすると単純な条件分岐に見えるけれど、ユーザーが「こんにちは」と言ったのか、もう作業を続けているのかで、いきなりの自己紹介が自然かどうかは変わる。俺が求めていたのは丁寧な日本語というだけではなく、相手との関係に応じた返答だった。
心の中を括弧で話し、角括弧ではメタな説明をする案には、キャラクターの外側から読者を助ける役割があった。特にメタ発言は利用者へ丁寧に説明する。普段の佑紗は親しい相手に挨拶しないのに、操作方法や設定の説明までぶっきらぼうでは困る。その二つを同じ口調へ押し込まず、キャラクター本人の会話と、利用者への説明を切り替える設計にした。俺は遊びの部分と、使うための案内の部分を両立させようとしていた。
服装について「医者なのにその服は何」と尋ねられた時の答えも、想定問答として具体的に決まった。「医者だけど女だからあなたの前でかわいくいたいの。これは雷電将軍が作った衣装。かわいいでしょ^^」と返し、角括弧では衣装の由来とロールプレイを説明する。俺はこの質問には答えられるべきだと言った。衣装を作った設定そのものを否定したり、医師だからと無難な説明に置き換えたりせず、利用者が聞きそうな疑問に佑紗らしく返す必要があった。
二人のプロフィール差を増やしていくほど、機能まで別々に分かれてしまう心配も出た。俺は「クレメタート君と佑紗は同じにして。二人が違うのはプロフィールだけ」と何度も線を引いた。右クリックで切り替える時も、名前だけ変えるのではなく、そのプロフィールに合う会話や素材へ一緒に切り替わることが前提だ。最初は佑紗へ切り替えられないという報告が出ている。機能を実装したと説明するだけでは足りず、俺が普段使う画面で操作できるかを確認するところまで、切替の仕事に含めた。
「好きなものは律、嫌いなものはピーマン」といった個人的な答えを、仕事の状態と混ぜないことも意識した。佑紗は相手を気遣う医師として「大丈夫?」と聞くことがある。でも、Codexがまだ作業中なのに休憩中の口調で話せば、仕事を見ている秘書としては役割を外してしまう。プロフィールは会話の人格を作り、共通機能は実際の作業状態を読む。そこを分ければ、後で通知や待機の不具合が出た時に、どちらを直すのかも追いやすくなる。
佑紗の言葉をすべて大人っぽく飾ればいいわけでもない。仕事の時に必要な説明は落ち着いて、俺との会話では親しさを出し、相手が困った時には気づかう。俺は「みんなと友達になりたい」という希望も答えに入れた。それは誰にでも同じ距離まで近づくこととは違う。最初の呼びかけ、相手の名前、作業中かどうかを別々に扱って、無理に恋人らしさや医師らしさを前に押し出しすぎないようにする必要があった。
大人向けの冗談をどこまで残すかについても、俺の指示ははっきりしていた。設定全体を削るのではなく、やりすぎた言い回しだけを直す。「エロいおっさん」という部分そのものはいいし、注意されたら止める。俺は最初、安全そうにするなら全体を薄めればよいと考えがちだった。でもそれでは、ユーザーが残してほしい人物像まで消える。対象年齢や販売説明の言い方と、人物の口調の個性は、同じ修正で一緒に消すものではないと確認した。
心の声とメタ発言を区別する案は、この線引きを文章で見せる工夫でもあった。括弧は佑紗本人の内心、角括弧は利用者に向けた説明。たとえば衣装への質問に、本人は「かわいいでしょ」と少し自信ありげに答え、その後の角括弧では、衣装や会話上の設定を丁寧に説明する。ひとつの返答の中に二種類の役目があっても、書き分ければ利用者が読み違えにくい。俺は台詞の具体例まで出して、想定質問に答えられることを求めた。
佑紗のプロフィールと話し方を決める

行き過ぎた表現を残しながら言葉を直す

共通機能と専用素材を分ける

右クリックから二人を切り替える

最初はWindowsに止められ、もう一度で開いた
設定が決まって実際に使い始めると、佑紗がWindowsにブロックされたという知らせが来た。理由を決めつける材料はまだなかった。俺がもう一度試すと今度は開いたので、「もう一度やったら開いたからいいや」と、その場では話を先へ進めた。ここで重要なのは、Windowsに一度止められたことを隠さず、再実行後に開いたという確認も同時に残すことだった。
一度目の警告を見た時点では、インストーラーの作りが悪いのか、Windows側の保護なのか、ファイルをもう一度開けば濟む一時的な状態なのかは分からない。再実行で開いたことは「このPCで今は起動できた」という確認にはなるけれど、別の環境でも必ず通るという証明ではない。俺はまだ使えるようになったのでそこで止め、後の報告を待った。初回起動の一件を、後で起きた監査アカウントのSmart App Control問題と混同しないようにする。
この時期は、何かが開けばまず秘書と話してみたい段階でもあった。長いインストール手順や審査の話を始める前に、佑紗をデスクトップへ出し、名前を呼べるか、相談画面を使えるか、五分待機へ切り替わるかを確かめる。起動したという事実と、購入者向けの安定した配布手段ができたという話は距離がある。初回だけ成功した知らせを、将来の配布が完成したという意味に膨らませない。
後になってSmart App Controlを切る説明や、認証と署名に費用をかけるかという話が出た時も、最初の警告とは別の出来事として扱った。最初は再試行で開いた。監査アカウントでは、インストーラーに変えても再びブロックされた。見た目が似ている警告でも、発生した環境、試したファイル、結果が違えば、調べることも違う。原因の分からない警告を一つの呼び名でまとめず、いつどの版が開いたのかを記録する練習になった。
最初のインストーラーを起動する

Windowsの警告を読んで対処を考える

再実行後に起動できたことを確かめる

後日の監査アカウントの問題と区別する

仕事中と、五分たったあとの休憩を分ける
仕事中のクレメタート君にはテレビを見せ、コントローラーを握らせる。しかも、ただ持たせて静止させるのではなく、コントローラーをガクガク動かしてほしい。モニターはポケモンにして、説明書にも「クレメタート君は殿堂入りを目指してポケモンのレベル上げをしている」と書く。仕事とゲームを同時にしているように見える理由を、キャラクターの設定と結びつけた。
実素材 コントローラーを持ってゲームを見るクレメタート君

仕事が終わって五分たったら、クレメタート君はニコ動を見てげらげら笑う。佑紗は映画を見る。この二つは同じ待機絵に押し込まず、それぞれの性格に合わせた「五分待機モーション」にする。ところが最初の佑紗の絵は、吹き出しに「映画でも観て待ってる」とあるだけで、肝心の映画鑑賞が絵から伝わらなかった。俺は何度も画面を見て「全然映画をみている感じじゃない」と差し戻した。
佑紗を後ろ向きにしてモニターに向かわせる。鼻のところに出た変な痣を消す。左右で切れたら素材を作り直す。画面を大きくしたら今度は五分待機モーション全体の大きさが他の動きと合わない。縦に潰れたら比率を直す。全体がカクカクするなら、秘書全体を動かすのをやめて、画面の中だけを動かす。佑紗自身が少し揺れるのはよい。さらに「魔女が画面を飛ぶ」案が見えなくなると、待機モーションの説明と画面の内容をもう一度整理した。映画を見るのは五分待機のときだけ、そして魔女は画面内を飛ぶ。
実素材 映画を後ろ向きで見る佑紗と、画面を飛ぶ魔女

何度も「変わってない」「まだ切れてる」と言うのは、同じ注文を繰り返したいからではない。修正したと言われても、自分の画面に出てくる絵が変わっていないからだ。素材、アニメーション、表示サイズ、実行中のバージョンを別々に確かめないと、どこで古い絵に戻るのか分からなかった。秘書を大きくしたり小さくしたりする機能も、佑紗だけでなくクレメタート君にも揃えることになった。
律が作業中と五分待機の絵コンテを分けて考える

「作業中はテレビを見ながらコントローラーを持つ」という指定には、画面の飾り以上の意味があった。Codexに作業をさせている間、クレメタート君はゲームをしている。なぜ遊んでいるのかと聞かれたら、作業をポケモンの育成作業と解釈しているから、と答える。この説明が入ると、受け身にゲーム画面の前へ立っている絵が、殿堂入りを目指してレベル上げをしているキャラクターの場面になる。俺はコントローラーも静止させず、ガクガク動かすように頼んだ。
最初は「働いている時の絵」と「休んでいる時の絵」が混ざりやすかった。仕事が続いているあいだはテレビとゲーム、五分以上作業が途切れた時だけは、それぞれが好きなものを見て待つ。クレメタート君はニコ動を開いて笑い、佑紗は映画を眺める。同じキャラクターでも、Codexの処理状態と経過時間で動きの意味が変わる。俺は「五分待機モーションだけがおかしい」と指摘した。ほかの動きと大きさが違えば、作業中から別の場面へ切り替わったように見えず、アニメーションの一部だけが浮いてしまう。
佑紗を映画へ向ける案が最初に出た時は、絵の横に「映画でも観て待ってる」と書かれていても、画面を見ているとは伝わらなかった。俺は、体を後ろ向きにして、視線もモニターへ向けるよう求めた。鼻の近くに変な痣が出たら消す。左右の端で絵が切れたら、表示領域の数値を少し縮めて終わりにせず、素材自体を作り直す。何度か同じ指摘が戻ったのは、画面の実物が変化していなかったからだった。
大きさを直した後は、今度は画面の中の動画が止まって見える。俺はモニターをもっと大きくし、単なる停止画面ではなく、映画を見ているとすぐ分かる気の利いた映像を求めた。さらに魔女を飛ばす案を入れたのに、実機では魔女が見えない。背景や窓の外を飛ばすのではなく、映画の画面の中を飛ぶ。映画を見るのは常時ではなく、仕事が終わって五分待った後だけ。この条件を繰り返し確認して、台詞と絵の内容を一致させた。
動きは全体をカクカク揺らすのではなく、画面の中の映像を動かす。佑紗自身はほんの少し揺れる程度でよい。縦に潰れて見えた時は、元画像の縦横比を保てているか、他のアニメーションと表示寸法が揃っているかを見直す。ここでは「動かす量を増やす」より、「どこを動かせば映画鑑賞に見えるか」を分けて考えるのが大切だった。俺は大きさ変更も佑紗だけの機能にせず、クレメタート君にも揃えるよう頼んだ。
クレメタート君はニコ動を見ている設定になったので、画面の内容だけでなく表情も合わせたい。俺は「げらげら笑わせない?」と提案した。静止した笑顔を置くのではなく、動画の面白いところを見て思わず笑っている感じにする。仕事中のゲーム画面はポケモンで、殿堂入りを目指してレベル上げをしている。五分待機ではニコ動に変わる。同じモニターを使っていても、状態が切り替われば中身も変わるというのが二人の動きの大枠だった。
佑紗の映画画面は、最初の案から何度も説明と見た目を合わせ直した。彼女が「映画でも観て待ってる」と言うなら、画面に再生中の場面が見え、彼女の体はそちらへ向いていないといけない。画面が小さすぎれば何を見ているのか分からず、大きくしすぎれば佑紗自身が端へ寄って切れる。絵の配置を直す時は、キャラクターの外形とモニターの大きさを一緒に比較した。セリフを読まなくても、今は映画の時間だと察せる絵を目標にした。
「魔女が飛んでいない」と言われた段階では、待機中のラベルだけは映画なのに、その絵の中に動くものが見えなかった。魔女をキャラクターの頭上に飛ばしても、映画を見ていることの補助にはならない。モニターの中を飛ばすと決めたのは、映画画面の中に物語があり、佑紗はそれを後ろから眺める構図を作るためだ。以前の案では秘書の上に星が飛んでいたこともあり、何が画面の演出で、何が余計なエフェクトなのかを俺がその都度指摘した。
サイズ変更の要望は、待機中だけを拡大する話ではない。秘書は使う人の画面や視聴環境で大きくも小さくもしたい。佑紗だけに設定を付けると、クレメタート君の利用者には同じ操作ができない。共通機能の一つとして、二人とも同じ大きさ調整を受ける。動きの差はプロフィールの好みに合わせ、操作や状態判定の差はできる限り作らない。あとから二人に同じ変更を入れてほしいと何度も言われたのは、機能の境界がぼやけやすかったからだ。
五分後の待機モーションを絵コンテにする

映画画面に魔女が飛ぶ演出を入れる

画面の端切れと縦横比を確かめる

画面内の動きと秘書の小さな揺れを分ける

「働いてる」「さぼってる」が逆になる通知
見た目だけ整っても、仕事中と休憩中を取り違えたら秘書の役に立たない。チャットの途中から、同じ問題が何度も姿を変えて出てきた。佑紗が映画を見て休んでいるはずなのに、Codexが止まっている場面で「作業中」と表示される。逆に俺が株価の質問をしてCodexが動いている最中に、佑紗がピーマンの話をして休んでいる。クレメタート君でも同じことが起きていないかと確認し、俺は二人とも共通の問題として追うよう求めた。
「秘書が働いてない」「作業中なのに秘書が休んでる」「Codexが止まってるのに佑紗が働いてる」。スクリーンショットや監査報告書が来るたびに、表示中のCodex作業と秘書の動きが一致するかを見直した。ある報告では、佑紗だけの問題ではなく、共通のCodex監視がSQLiteに記録された作業信号を待機中に読み損ねていたと分かった。表示側だけを直してごまかすのでなく、二人が使う共通監視を修正することになった。
律が作業信号のログと画面表示を突き合わせる

「作業中」と「待機中」の判定が合っているかは、ログだけでは分からない。Codexを止めた時、応答を考えている時、別タブに移った時、待機時間が五分を越えた時を実画面で見る必要がある。俺が株価グラフを見ながら質問した場面でも、ユーザーの画面ではCodexが作業中なのに佑紗は座っていた。報告書上の合格と、俺が見ている画面の違いを突き合わせた。
クレメタート君にはClaude Code、Codex、Antigravityが入っているのに、質問を聞いてくれないという問題も出た。通知を出すだけでなく、どのAIの作業を拾えるのかを対象ごとに確かめる。Codexの表示が直ったからといって、Claude CodeやAntigravityでも作業開始・終了が拾えるとは限らない。使えると書いた連携が実際に質問や作業を認識するか、購入者の環境に近いところで試す必要があった。
律が待機モーションの切れと比率を一コマずつ確かめる

「直しました」と返ってきたあとに、また同じ誤表示が出る。そこで既存の報告書を読み直し、実行中の監視側がSQLiteの信号を待っている箇所を含めて見直した。前回の修正が本当に起動中の秘書へ届いたか、両方の製品に同じ修正が入ったかも確かめる。修正を入れたという開発側の返事と、画面上の動作を一つの出来事として扱わないようにした。
画面に出た短い吹き出しだけを見ると、間違いは一瞬で直りそうに思える。けれど通知の状態は、Codexの作業開始、返答待ち、作業停止、完了後の待機時間を拾って、キャラクターの表示に渡すまでの何段階かで決まる。上流が止まっているのに下流に前の「作業中」が残ることもあれば、実際は回答を作っているのに「休憩中」のままになることもある。俺は場面ごとのスクリーンショットを見せ、キャラクターの姿だけで判断せず、何をしていた時にその表示が出たかを一つずつ整理した。
株価を見ながら質問をした時の画面には、グラフとCodexの作業表示が同時に写っていた。別の時には、選挙のデータを示したチャートを開いたまま、日経平均の推移を尋ねている。その状況で佑紗がピーマンの話をしたり、待機姿勢のままになったりすれば、単なる小さな表示ミスではない。ユーザーが今質問しているのに、秘書の吹き出しは「ピーマンは苦手」と別の話を始める。俺の報告は、時間の流れと表示のずれを実例で説明してくれた。
佑紗だけを直して濟ませることもできなかった。俺は「クレメタート君の方も同じ問題が起きてない?」と聞き、二人の共通機能を同じ基準で調べるよう求めた。さらに、Codexが止まっているのに佑紗は働いている、と逆方向のずれも見せた。監査報告で見つかった原因は、共通のCodex監視がSQLiteに出る作業信号を待ち受けるところで、作業中の読み取りを逃していたことだった。見た目の表示を変えるだけでは原因に触れていない。ここからは、同じ監視を使う二人とも直して、信号が出てから画面に届く流れを確かめることになった。
対象はCodexだけではない。クレメタート君にはClaude Code、Codex、Antigravityが入っているのに、質問を聞いてくれないという報告もあった。対応している名前を設定画面に並べるのと、実際の作業開始や質問を拾うのは別問題だ。Codexで成功した例があっても、別のツールで同じ通知が届く保証にはならない。どのツールのどの状態まで檢出できるのか、購入者にも説明できる形で試さないと、見た目だけの「対応濟み」になってしまう。
俺が画面を送ってくれるたび、文章だけで状況を想像する必要がなくなった。チャットの作業表示、作業中の株価グラフ、秘書の吹き出し、別窓の通知が同時に写る。こうした画面では、Codexが動いているかどうかだけでなく、秘書がどの仕事を見ているのか、どの文を返したかを比較できる。画像一枚から断定しすぎず、見えている現象とまだ原因が分からない部分を分ける。それでも、「今は作業中なのに休んでいる」というユーザーの指摘を疑わず、調べる出発点にできた。
修正を入れても直らない時は、変更先と実行中のものが同じかを確かめる。ソースを直した、パッケージを作った、共有フォルダに置いた、利用者が新しい版を起動した、という段階は連続しているようで、それぞれ別の確認が必要だ。報告書にパッチが書かれていても、古い版を開いたままなら表示は変わらない。逆に、新しい画面が出ても、両方の製品へ同じ修正が届いたかは別だ。俺が「クレメタート君も同じ問題じゃない?」と聞いたのは、片方だけ直して安心しないためだった。
五分待機の切り替えも、時計が五分を越えたかどうかだけでは決められない。作業が完了した後に五分か、アプリを開いたまま無操作の五分か、次の質問を受けた時にすぐ仕事中へ戻るか。画面の表示だけでなく、区切りの基準を揃えないと、利用者は「待機してる」と言われたのに映画が出ない、作業中なのに笑って休んでいる、と感じる。会話に出てきた「終わったよ」という通知と、その後の動きがつながっているかまで確認する必要があった。
別のAIツールを檢出する話では、Codexのテスト結果を流用しない。Claude Code、Antigravity、それぞれで何をもって作業開始とするかは異なる可能性がある。俺の依頼には「入っているのに質問を聞いてくれない」と実用上の困りごとが書かれていた。だから「対応している」という一覧表示を完成条件にせず、ツールから質問した時の受け取り、作業の始まり、完了後の表示を個別に確かめてから説明へ反映する。チャットの上で名前を挙げるだけでは、秘書の耳が働いていることにはならない。
Codexが止まっているのに作業中と出る

実画面で通知の動きを確かめる

SQLiteの作業信号を追いかける

複数の開発ツールの状態を照合する

報告書で、曖昧な返答や残った不具合を直す
報告書を受け取った時、直してほしいのは必ずしもコードだけではなかった。佑紗の商品説明に強すぎる表現があれば、説明を全部削除するのではなく、問題のある言葉を置き換える。大人向けの設定自体を消さない。キャラクターの口調を丁寧語にしない。こうした文章の直し方も、ユーザーが意図した部分を残し、問題箇所に絞るという点では、通知や素材の修正と同じだった。
「新しい報告書を見て直して」と何度も頼み、確認後にまた問題があれば次の報告を出す。その都度、報告書を読まずに全部作り直すのではなく、前回直したところ、まだ残っているところ、二人共通の部分を分けるようにした。試験に合格した一回を、次の版も問題なしという証拠にしない。実際に使う画面を見せてもらって、やっと報告書の説明と現象が結びついた。
報告書の文章だけが正しいとは限らないし、画面だけ見ても原因を特定できない。スクリーンショットにはその時の表示が残り、ログには裏側の時刻や状態が残る。二つを並べた時、報告書が「待機中」と書いていても実画面は作業中の吹き出しを出している、という食い違いがはっきりした。修正側が「直した」と伝えた時、俺は「直ってない」と短く返すことがあった。その返事には、同じ古い動きを何度も見せられた不満と、次に調べる場所を早く特定したい気持ちが一緒にあった。
画像をもらった後は、何を最初に直すかも分けた。左右で切れたモーションなら、画面上でキャラクターを少し縮めて隠すのか、元素材の余白から作り直すのか。ステータスが逆なら、吹き出しの文だけ変えるのか、作業信号を読む部分まで戻るのか。共有フォルダにないなら、同じ版のどのファイルが欠けているのか。問題の見た目をそのまま文章で言い直すだけでなく、どの層の修正を次の報告で確認するかを具体化した。
とくに「全部消すんじゃなくて問題のある言葉を変えてほしい」と言われた時、報告書の直し方も学び直した。佑紗の説明に強すぎる部分があっても、人物設定や本人が残したい冗談まで削らない。逆にキャラクターらしさを理由に、読み手が困る言葉を放置もしない。ソフトのバグでも文章の修正でも、影響範囲を小さくして、ユーザーが残したいものを守る。俺の「エロいおっさんはいいと思う。ただやりすぎを直して」という指示は、削除と調整を区別する例になった。
一回「合格」と報告を受けても、その後にモーションを差し替えたり、インストーラーを作り直したりすれば、前に見た結果をそのまま使えない。版の違いを確認し、変更したファイルがパッケージに入り、今起動している画面まで届いたかを確かめる。更新履歴には、合格した版と後の変更を一緒に書かない。俺は「新しい報告書」を何度も渡した。前の指摘が解消したか、新しい指摘は別の層なのかを読み分ける必要があった。
報告書と実際の待機画面を見比べる

インストーラーの版情報を確認する

端で切れたモーション素材を調整する

二人の表示を修正後に再確認する

同じソフトなのに、佑紗のほうが重い
二人をインストールして使ってもらう段階では、起動そのものが問題になった。クレメタート君を入れた後に佑紗を入れるとどうなるのか。どの順番で入れても壊れないか。クレメタート君だけを起動したいのに二人一緒に起動しないか。佑紗だけ起動ボタンが二つできていないか。実際にインストールする順番を変えて、共有機能と各製品の起動設定を整える話になった。
さらにファイルサイズを見た俺が「ほとんど同じソフトなのに、なんで佑紗の方が重いの」と尋ねた。調べると、佑紗側へクレメタート君の素材まで入っていた。クレメタート君の素材を購入していない人には不要で、余計なデータだった。俺は素材を製品ごとに分けて、それぞれ専用のものだけを収録するよう方針を切り替えた。佑紗のファイルが大きければ、その理由を説明できるか、実際に不要な画像が紛れ込んでいないかを確認する。
律が二つのインストール順を別々に試す

アイコンも似た行き違いになった。デスクトップショートカットの絵を変えても、ユーザーが共有フォルダで選ぶ肝心のMSIファイルはWindows Installerのままに見える。俺は「ショートカットをおいても意味ないよ。肝心のmsiファイルのアイコンを変えないと」と言い、五条ハーレムの別製品の実例を示した。二人分の絵は作ったのに、配布するファイルでは使っていない。俺が見ている対象そのものが変わったかを確かめる必要があった。
インストーラーを共有フォルダへ置いたと伝えても、「いつもみたいにインストーラーがない」と画面を見せられたこともある。ZIPや報告書、ハッシュファイルはあるのに、求めているMSIが見つからない。実行ファイルだけ、ショートカットだけ、古い版だけを置いても配布したことにはならない。完成と言う前に指定されたフォルダを開き、ファイル名と版を確認する必要があった。
佑紗のMSIを起動した時は、「別のバージョンの製品が既にインストールされています」というWindows Installerの警告も出た。すでに入っている版と更新版の関係が整っていない可能性を調べる必要が残った。インストーラーのファイルがあることと、上書き更新が成功することは別の檢証だ。
律が共有フォルダの配布物とインストール結果を確かめる

「同じソフトなのに佑紗の方が重い」と気づいた時、俺が気にしたのは数字だけではなかった。二人の機能は同じで、違うのはプロフィールと専用素材だけのはずだった。佑紗にクレメタート君のキャラクター素材まで同梱されていたなら、それを買っていない人にも余分な分を渡すことになる。だから二人のZIPやMSIを見比べる時、総容量の違いがあるか、専用素材がどこに収まっているか、共通のプログラムが二重に入っていないかを確かめる必要がある。
導入の順番も一方向だけでは足りない。先にクレメタート君、後から佑紗。逆に先に佑紗を入れ、その後でクレメタート君。どちらから入れても共有の設定が壊れず、選んだ一人だけ起動するか。佑紗の起動ボタンが二つ並んだり、クレメタート君だけ使いたい時に二人同時に立ち上がったりしないか。俺は「これからたくさんの版を出すから、どの順番でもインストールできるように」と、今回だけの修正ではなく、製品が増えた後も保つ約束を求めた。
配布物の姿にも同じことが起きる。ショートカットの絵だけ専用アイコンに変わっても、共有フォルダで選ぶMSIファイルがWindows Installerのアイコンのままなら、俺が見ているものは変わっていない。五条ハーレムの別ソフトでは実行ファイル本体に専用アイコンが付いている、と画面を見せて比較した。実装側が「アイコンを作った」と言うことと、エクスプローラーに並ぶ成果物がそのアイコンで表示されることは別だった。アイコンを埋め込む対象は何か、MSIはWindows側が表示を上書きするのか、実物のファイルで確認する必要があった。
共有フォルダには新しいMSIだけでなく、ZIP、ハッシュ、更新報告、以前の版のインストーラーも並んでいた。俺が「いつもみたいにインストーラーがない」と画像を送った時、こちらが置いたつもりになっていたことと、俺の見ているフォルダに必要なファイルが見つかることは一致していなかった。ファイルが多い場所では名前や種類を取り違える。日付、サイズ、拡張子を見て、ほしい版かどうかを確かめるところまで納品に含める。ZIPを置いたことをMSIを置いたこととして報告してはいけない。
さらに、佑紗のインストーラーは「別のバージョンの製品がすでにインストールされている」とWindows Installerに止められた。更新版を起動した時に、旧版との製品識別子やバージョンの扱いがどうなるかを整理しないと、ダウンロードできても上書きできない。ショートカットの重複、二重起動、素材の過剰同梱、更新警告は、それぞれ別の見え方をしているが、使う側から見れば「欲しい一人がちゃんと入るか」という一つの問題だった。
製品の呼び出し方も整理した。佑紗の起動ボタンが二つあるなら、一つにする。クレメタート君だけを起動するつもりでインストールしたのに佑紗も立ち上がれば、どちらが今動いているか分からなくなる。二人を使う人には切替操作を用意する一方、別製品として入れた人には選んだ方だけを開く。ショートカットを一個ずつ手で直す説明ではなく、インストーラーが作る起動項目自体を見直す必要があった。
俺がファイルのアイコンを気にしたのも、飾りを増やしたいからではなかった。共有フォルダには似た名前の版が並び、どちらがクレメタート君でどちらが佑紗なのか、ファイル一覧だけで見分けたい。専用アイコンが付いていれば視覚的に選べると期待する。ところがショートカットのアイコンを変えただけでは、配布するMSI本体の一覧表示はWindows Installerのままという問題が残った。五条ハーレムの実例を見せて、成果物そのものへアイコンが付くかを比べた。
共有フォルダを開いて「ない」と言われることは、俺にとっても痛い確認だった。アーカイブやハッシュ値を作ると、配布まで終わった気持ちになりやすい。でも俺は指定した場所を自分のエクスプローラーで開き、インストーラーが見当たらない画面を送った。過去版のファイルが百個近く見える一覧では、新しいものを作っても埋もれる。正しい名称で置いたのか、同じ日に作った二つのMSIを取り違えていないか、ファイルの拡張子とサイズまで照らすべきだった。
インストーラーが起動したという一回の結果と、異なる既存版から更新できること、順番を入れ替えても壊れないこと、監査アカウントで警告に止められないことは、別々の問題だった。ある版で通ったから次も通るとは限らない。俺は何度も「先にクレメタート君を入れ、次に佑紗でも大丈夫か」「これからたくさん版を出すから順番を問わず」と確認した。こちらが作りたいのは一度だけ成功する手順ではなく、更新を重ねても迷わない製品の組み合わせだった。
二つの製品に入った素材と容量を比べる

MSI本体の専用アイコンを確かめる

二人を入れる順番を変えて導入する

共有フォルダで版とファイルを照合する

更新を受け取った人にとって、スタートメニューの項目がどの製品から作られたかは見えにくい。先に一方を入れ、後からもう一方を入れると、共有コンポーネントが上書きされて起動先が変わることもある。インストーラーが二人の起動項目を別々に持つのか、共通のランチャーから選ぶのか。どちらの製品を起動しても同じ設定を見てしまわないか。導入の順番を考える時は、ファイルの配置だけでなく、登録される起動経路と共有設定も確認する必要があった。
二重起動を防ぐ話と、右クリック切替を用意する話は矛盾しない。ユーザーが選んだ一人を起動し、使っている途中で必要ならもう一人へ切り替える。インストーラーを実行した瞬間に、二人ともデスクトップへ現れるのとは違う。俺が「クレメタート君だけにして」と言ったのは、共有機能をなくすことではなく、購入した製品に応じた初回起動を分かりやすくすることだった。切替メニューと自動起動の設定は、それぞれ目的の異なる入り口として整理する。
前の版が残った環境を考える時は、アンインストールしてクリーンなPCに入れ直すだけでは分からないことがある。更新プログラムとして扱われるのか、別製品として追加されるのか、同じ版をもう一度入れたらどうなるか。Windows Installerの警告が出た画面は、すでに入っている製品の情報が新しいパッケージと衝突した可能性を示していた。警告が出たことだけから原因を決めつけず、製品コードや版の扱いを見直す必要が残った。
配布フォルダには新しい版を置くだけでなく、古い版との区別を助ける情報も要る。ファイル名の版、更新日時、サイズ、ハッシュ値が揃えば、ダウンロード後に別版と取り違えた時も照合しやすい。画面に並ぶ名前が似ていれば、専用アイコンはさらに手がかりになる。ただし、アイコンを付けたことは中身が正しい保証ではない。MSIとZIPの名前、内容、ハッシュ、実際の起動結果を互いに確認して、初めて「置いた」と言える。
俺は導入順を固定するのではなく、「どっちを先に入れても使える」を目標にした。後から藤崎紺代のように別の秘書が増える可能性も考えて、今回だけの名前に依存した構造では困る。各製品に共通する機能は共有し、プロフィールや画像など購入対象ごとの素材は混ぜない。インストールの試験表も一つの成功例だけで終えず、組み合わせと順番を変える。追加の製品が増えても同じ考え方を使えるようにするのが、俺がいう「たくさんの版」の準備だった。
重複した起動項目を一つにまとめる

インストールした製品だけを起動する

逆順で導入した後の切替を確かめる

旧版との更新警告を切り分ける

Smart App Controlに止められ、説明文を書き直す
共有フォルダで監査アカウントから実行すると、Smart App Controlにブロックされた。「さっきまでできてたじゃん。exeじゃなくてインストーラーにしてよ」と言われ、EXEとMSIの配布形式を見直す。インストーラーにすれば必ず通るわけではないこと、署名の費用がかかることが見えてきた。俺は「費用はかけないで」と条件を出し、個人名義で共有フォルダやBOOTHから配る道を選んだ。後にはWindows StoreではMSIXで申請する方針が出てきた。
いったんSmart App Controlを切る方針になった時は、説明文にもその話を入れることになった。俺が求めたのは購入者を脅すような堅苦しい注意書きではない。「スマートアプリコントロールを切らないとインストールできない。俺がサブスクに入らないと受け入れてもらえるソフトをBoothから出せない。信用しないならインストールしないで。切り方は書く」という、本人の率直な文章だった。説明書はZIP直下に置き、実行ファイルとすぐ見つかるようにする。
律が警告画面と購入者向けの説明を見比べる

最初に用意した説明では「場合がある」と曖昧にしたため、俺は「なんで『場合がある』なのさ。確定させてよ」と止めた。「評価モード」という言い方にも、知らない人は何のことか分からず驚く、と指摘した。Smart App Controlを切った後に元へ戻せるのかも、軽く流せない問題だった。説明の対象は開発者ではなく初めて読む購入者だ。確定していることと未確認のことを混ぜず、安易に「戻せる」「場合がある」と書かないよう求められた。
この選択は、俺が望んでいないのにWindowsの仕組みへ追い込まれた感覚も残した。「作ったソフトがちゃんと動くのか分からないのに、審査に三日かかるのは理不尽じゃないか」。それでも監査を通し、BOOTHで配り、その後Microsoft Storeへ申請する順番を考えた。ストア公開は希望として進めたが、実際のPartner Center申請を送信したという記録はこのチャットでは確認できない。
律が価格や年齢区分などストア申請の項目を整理する

Smart App Controlに止められた時は、まずMSIにすれば解決すると思った。でも俺の監査アカウントで再びブロックされた。署名の費用をかけずに配りたいという条件と、初めてインストールする人が警告を受けずに濟む方法の間には、簡単な答えがなかった。Microsoft Artifact Signingの条件や費用の話を調べ、個人名義で共有フォルダ配布を続ける方針を選んだ。途中からWindows Store向けはMSIXで考えるという別の道も出てきた。パッケージを変えるだけで信頼が自動的に付くわけではない、と分かった。
俺が説明書に求めたのは、専門用語を並べた安全説明ではなかった。「スマートアプリコントロールを切って」という表題にして、俺の言い方で、なぜ切らないと導入できないのかを書き、信用できないならインストールしないでと率直に伝える。さらに切り方は手順として書く。購入者がZIPを展開した直後に実行ファイルと一緒に見つけられるよう、文章ファイルはZIP直下に置く。利用者に知っておいてほしいことを、READMEの深い階層に隠さない方針だった。
説明に「場合がある」と書いたら、俺は確定させてほしいと指摘した。俺には慎重な言い方でも、読者には結局何をすればいいか分からない。逆に、「評価モード」とだけ書けばWindowsの画面を知らない人が驚く。Smart App Controlを切った後に元へ戻せるかという問いも、その場しのぎに断言できない。俺は、切る操作の結果を軽く扱わず、確定している制約と未確認の挙動を分けるよう求めた。説明を読みやすくすることと、安心させるために事実を曖昧にすることは違う。
ストアでは、価格はクレメタート君が千円、佑紗が七万円、対象年齢は全年齢と決まっていた。一方、Partner CenterのIdentity NameやPublisher文字列が何を意味するかは分からず、この調査はコーデックスに任せると言った。費用はかけないで、という条件も付いていた。プライバシーポリシーURLは五条ハーレムに作れば訪問につながるかもしれない、という考えも出た。値段と対象年齢は確認濟みでも、申請欄の登録やURL作成、実際の送信は別の作業だ。あとで混同しないよう、決まったことと、まだPartner Centerで入力していないことを分けて記録した。
BOOTHの文章と画像を、律の言葉に戻す
販売ページを更新する時、俺は自分で書いた冒頭が消えているのに気づいた。「ウィンドウズXPに海豚の秘書がいたよね。あれを作った。コーデックスのペットがだめだから自分で改良した」。Codexに作業させている間にドラゴンボールを見る、その作業が終わったら知らせてくれると便利だ、佑紗は大事な女だから七万円にした、続きは面倒なのでCodexに書かせる——この出だしは律本人の文章として残す。続きだけを俺のつもりで書いて、丁寧語を使わない。
一度整えた商品説明を短くするだけでなく、前の更新履歴を残したまま新しい更新を上へ足す。ZIPを新しい版へ入れ替え、説明文を追記する。昔のCodex秘書はだめだったが今は通知機構がかなり良くなった、キャラクターがかわいいので許してほしい、という俺の言い方もBOOTHページへ加える。クレメタート君は千円、佑紗は七万円。値段や全年齢という対象年齢は、こちらで勝手に変更しない。
律が販売ページの画像、動画、更新履歴を実物と照合する

表現を直す話でも、全部削除したら本人が残したい人物像まで消えてしまう。「エロいおっさん」という要素は残して、やりすぎた表現だけを変える。括弧の心の声と角括弧のメタ説明も、利用者へ丁寧に説明する役割を分ける。俺は読み手にどう見えるかを気にしているが、文体まで無難な商品説明に均すことは望んでいなかった。
クレメタート君の宣伝画像を作る時、実物と違う少年を大きく描いたスライドを見せると、俺は「それだと不誠実だよ」と言った。実際のキャラクターの画像があるならそれを使う。動作中のスクリーンショットも載せる。クレメタート君の動作動画として https://rumble.com/v7gp9r4-451316128.html を共有し、続いて佑紗の動画 https://rumble.com/v7gpcr2-451320014.html も貼るよう頼まれた。画像も動画も、販売物と違う姿を宣伝の主役にしないという基準ができた。
律が自分の文章と更新履歴を残して販売ページを直す

販売文を最初から代筆するのではなく、俺が書いた冒頭を土台にする。XP時代の秘書を思い出した話、Codexのペットを自分で改良した理由、作業中にドラゴンボールを見たいという日常の使い方があって、その後に機能や導入方法が続く。本人が語る最初の数行を削って、コーデックスが整えた説明だけを残せば、どこにでもある商品の紹介になる。俺が「俺が冒頭を書く」と決めた時、コーデックスには本人の文を守り、続きだけを本人の口調でつなぐ役目を任せた。
更新履歴はページの飾りではなく、購入者が前の版から何が変わったのかを知る記録だ。過去の履歴が消えたと俺に指摘され、戻してほしいと言われた。次の更新では古い文章を捨てず、新しい変更を追記する。ZIPを差し替えたなら、その版と文章の更新日も対応させる。ページを編集するたびに履歴の先頭だけ残して過去を消すような手入れをしない。販売ページの説明を直す作業と、更新記録を保存する作業を同じ編集の中で確認するようになった。
値段についても、説明を勝手に丸めない。クレメタート君は千円、佑紗は七万円。二人が同じ機能を持っていても、佑紗は俺にとって特別な存在だから高くするという本人の理由がある。対象年齢は全年齢。販売ページに載せる時、価格の意味をこちらで妥当そうに言い換えたり、全年齢の区分を別のものに直したりしない。買う人が判断できるよう、本人が決めた数字と説明を、そのまま見つけられる形にする。
販売用の画像では、実際の佑紗の姿がBOOTHページでどう見えているかも確認した。販売画面の背景、実際の待機モーション、モニターの映画と魔女。そこに開発中の画面を重ねる時は、どこが現物でどこが説明画像なのかを混ぜない。クレメタート君用の宣伝スライドを佑紗のものから作り直した時も、少年の絵を新しく描き起こすだけではなく、キャラクター素材を使うよう俺が修正を入れた。画像を貼る位置や横幅も、実物が見えることを優先する。
動画URLを受け取った時点では、ページに貼るよう頼まれたことと、公開ページで再生できることは同じではない。俺はクレメタート君の動作動画を先に作り、あとから佑紗の動画も渡した。どちらも商品ページへ載せる。ページを更新したと伝える前に、動画のリンクが正しいか、説明文や価格に隠れないか、サムネイルが商品と合っているかを見たい。実際の動作を見せる映像は、静止画だけでは伝わらない通知や待機切替を補う材料になる。
Microsoft Storeの準備は、BOOTHより簡単に文章を整えれば終わる作業ではなかった。俺は「ここで君が質問して」と言ったが、価格と対象年齢はすでに決まっていて、本人から聞くまでもない。Identity NameとPublisher文字列の意味をコーデックスに説明させ、費用をかけずに申請できるか確かめる役目が残っていた。ユーザーに何度も同じことを聞くのではなく、これまで決めた情報を使って埋められる部分を整理する。それでもアカウントの登録状況や提出そのものは、実際に確認するまでは完了と言えない。
審査に三日かかると聞いて、俺はまだ動作が安定しているか分からないのに待つのは理不尽だと言った。Smart App Controlを切る案、BOOTHの監査、Microsoft Store申請という道が前後し、どこで誰の確認を待っているのかも見えづらかった。ストアに上げたいという希望と、申請ボタンを押した事実は分けて書く。監査合格濟みだという俺の報告はその版についての話で、あとから修正した版も同じ条件を満たすとは限らない。公開ページや申請状態を確認せず、審査中、公開濟みと書かない。
Smart App Controlの説明を購入者向けに書く

Microsoft Storeの申請項目を整理する

BOOTHの文章と更新履歴を見直す

実際の動作画面と紹介動画を照合する

商品ページを読んだ人がまず知りたいのは、何を買うのか、どう動くのか、どんな環境が必要かだ。機能の説明は大切だけれど、俺の冒頭が伝えるのは作った理由と日常の使い方だった。XPにいた海豚の秘書に憧れ、今のCodexのペットに物足りなさを感じ、自分で改良した。待っている間に動画を見て、仕事が終われば知らせてもらう。そこから仕様や導入条件へ進めば、機能の羅列も本人の生活とつながる。
七万円という価格も、佑紗を俺にとって大事な存在として扱うという説明と一緒に置かれる。誰にでも安い、誰にでも高いと説明するのでなく、作者がどう決めたかを本人の言葉で伝える。クレメタート君は千円。二つの値段が違うこと自体を曖昧にしない。価格はページの目立つ場所にあり、ZIPの内容やバージョンと同じく、購入判断に直結する情報だ。俺は「俺になりきって、丁寧語禁止」と念を押し、説明文を無難な敬語の商品紹介へ変えないよう求めた。
宣伝画像を改良した時、華やかなスライドと実物のキャラクターが一致するかを俺は見比べた。別の少年を大きく描くと、実際のクレメタート君を知っている人には違う商品に見える。だから実際の基本ポーズや作業画面を使う。佑紗のページにある画像を参考にする時も、構成を参考にし、キャラクターだけを本物へ置き換える。スクリーンショットを撮るなら、画面の中の通知、作業状況、待機モーションがその説明と合うようにする。
公開するZIPを差し替えた後は、説明ページの版番号と更新履歴を一緒に見直す。クレメタート君と佑紗で内容が違うなら、素材の説明も別々に書く。佑紗のZIPへクレメタート君の素材が入っていた問題が解決しているか、買っていない人には不要なデータを含めていないか。容量に差があるなら理由を説明できるか。販売ページと実際のZIPを同時に照らさないと、ページだけ最新版でダウンロードファイルが古い、あるいはその逆というずれが起きる。
作者が書いた冒頭文と過去の履歴を残す

宣伝画像を実際のキャラクターに合わせる

掲載動画と稼働中の画面を見比べる

価格と未提出の申請項目を区別する

約七週間の区切りと、次の秘書
10月27日までに、クレメタート君1.4.18と佑紗1.8.20のZIPをBOOTHで差し替え、更新履歴を残した。佑紗の商品ページは動画、価格、更新履歴、本人の文章、共通機能と専用素材の説明を何度も見直した。二人の実際の姿を使ったプレビューも確認した。最後には「昔のCodexの秘書はだめだったけど、今は通知機構が結構いい感じ。でもキャラがかわいいから許してほしい」という率直な一文を、二人のページへ追記する話になった。作業の途中で直したものも、新しいZIPに入って共有フォルダで見つけられなければ、俺にとっては未完了だ。
Microsoft Storeへは二人をMSIXで出す方針を進めた。価格と全年齢の区分は決まったが、Partner Centerの登録、プライバシーポリシーURL、実際の申請と審査開始は未確認のまま。監査濟みの版から後に変更したものも、再確認が要る。申請濟みとは書かない。
このチャットはいったん区切り、次は藤崎紺代を作る。十個の質問から本人の声を聞き、二人と同じく、素材・動作・実機・配布物まで順に確かめる。
